Dragons観戦記

暮らしの中にはいつもドラゴンズがある。愛するドラゴンズについて日々思うことを綴っていきます。

一球

中日3-2ヤクルト

勝投 ネイラー(1勝1敗)

敗投 原樹(0勝1敗)

セーブ 福谷(0勝0敗3セーブ)

本塁打 桂(7回原樹)


諸事情があってホーム開幕戦以来、ブログの更新ができていなかったので、4試合ぶりの更新になる。我がドラゴンズ三タテだけは阻止できた。今日の試合、改めて一球の怖さを思い知った。六回無死1、2塁山田にネイラーが唯一投げた甘いボールを打たれた一球。逆にそこまで一点こそ失うも、キレキレのシュートを駆使して好投していた原の甘く入ったシュートを桂が本塁打した一球。


最終回一打サヨナラの場面で福谷が投じたボール気味かなと思ったが、ストライクとなりゲームセットとなった一球。一球でゲームの趨勢が決定する中でその一球を制す者と敗れ涙すものの間には果たしてどれだけの差があるだろうか…皆その一球の勝者になるために一年間「技」を磨いているのだとそんなことを思った試合であった。


チームとしては先発ネイラーに目途がつき、一点差で田島、福谷の勝ちパターンも決まりナゴヤドームでの六連戦に入れるので一安心というところだろうか。

同時代を

中日4-2広島

勝投 若松(1勝)

敗投 野村(1敗)

セーブ福谷(2セ)


同時代を駆け抜けた同世代の著名人(政治家、文化人、アイドル、スポーツ選手)は特別である。例えば太平洋戦争にしろ、オイルショックにしろ、ベルリンの壁崩壊にしろ、巨人V9にしろ後からインターネットで調べれば詳細な情報が大量に出てくる。後の世代の人間でもその時代を生きた人間よりも事象に詳しくなることは容易い。しかし、その時代の熱であるとか、細かいエピソードであるとか、その時代を共に生きた者でなければ感じられない熱量というのは確かにあるはずだ。


立浪和義がプロ入りした時、自分も就職したとか、山本昌が最多勝を取った時、自分は失業していて大変だったとか自分の人生に起きたことと同世代の応援している選手の歩みがリンクし、共に年を取っていく。自分が日常生活で衰えを感じるころ、選手にも衰えが見えてくる。そんな姿に声援を送り、引退を迎えた時、涙が込み上げてくる。プロ野球は客商売である以上、興業の面も間違いなくもっている。しかし、プロ野球選手にとってみれば野球は人生だ。


プロのスポーツ選手とは僕たちに人生を魅せてくれる仕事である。昨日、同級生の高橋周平が逆転打を放った。勝利投手になった若松も浜田達も1歳年下である。彼らと共に同じ時代を歩んでいく。悔しさも喜びも共に‥

プロ野球はいい。

ビシエドはVへの使者

中日4-5阪神


勝投 榎田(1勝)

敗投 岡田(1敗)

セーブ マテオ(1セ)

福留(ネイラー1号)

ビシエド(藤川3号)


13~15年、チームが3年連続Bクラスであった間チームには「大砲」と呼べる選手がいなかった。ランナーは出てもなかなか得点につながらないシーズンが続いた。思えばチームが優勝争いを繰り広げていたころ、打線にはウッズ、ブランコという一発でランナーを返せる右の長距離砲がいたのである。そればかりが理由ではないが「長打不足」というのがドラゴンズが3年間Bクラスに沈んだ一要因であったことは間違いない。そしてついに昨オフ、弱点解消のためにあえて好打者ルナを切り、ウチにしては珍しい高額年俸で連れてきたのがビシエドである。当初からMLB通算66本塁打の実績もあり、期待は大きかったのだが外国人選手


というのはシーズンが始まってみなければ海のものとも山のものともつかないことを我々プロ野球ファンは痛いほど経験上知っているからこそビシエドについても期待はしつつもいや期待が大きいからこそ「本当に打ってくれるだろうか?」、「ビシエドが機能しなければ打線終わりだな…」などと思っていたのである。しかしビシエドのこの開幕3連戦でのバッティングは我々の予想の遥か上をいくものだった。数字だけを上げても14打数8安打の6割1分5厘3本塁打6打点と文句の付けようのない成績だ。しかしその数字以上にビシエドのバッティングにはとてつもない凄みを感じた。昨日、藤川から打った本塁打は高めの変化球を打ったものだが、低めのボールも間を抜ける打球を打つし、ボール球もしっかり見送ることができる。


3本塁打の内訳もライト、レフト、センターと見事に全方向に打ち分けている。これからマークも厳しくなるとは思うが、今期のチームの「核」としてかなり期待できることは間違いないと思わせてくれるビシエドの大暴れであった。ウッズ、ブランコに続くVの使者としてドラゴンズを優勝へ導いてもらいたい。